50周年のあゆみ
1.法人設立までのあゆみ
昭和39年(1964年)教師など有志により特殊学級育成会・宮古若竹会が発足、昭和43年(1968年)心身障害児と成人も含めた福祉の拡充を目指して「心身障害児者育成会・宮古若竹会」に名称変更し、中度精神薄弱児のための施設設置運動として、世論啓蒙と資金確保のため、街頭署名や募金・チャリティショーやバーゲンセールなどを実施、沿岸市町村への陳情や指定寄付などの活動を展開しました。
昭和45年(1970年)請願が採択され、岩手県沿岸2市4町4村による岩手県沿岸精神薄弱児施設組合が設立、昭和46年に「はまゆり学園」が開園した一方、育成会では卒園児と在宅の精神薄弱者のため、入所施設の設置運動や陳情を続けましたが、行政による施設設置は困難な情勢でした。
そこで、育成会有志と保護者による拠出金を基本財産とし、社会福祉法人若竹会を設立。精神科医であり社団医療法人新和会理事長であった、故 及川 新(すすむ)が創設者となった背景があります。
2.昭和から平成のあゆみ
○ 知的障害者支援の拡充
昭和50年(1975年)法人設立と同時に精神薄弱者通所更生施設わかたけ学園(※トップページ)を開所、育成会活動などの後押しもあり、昭和53年(1978年)精神薄弱者入所更生施設.第二わかたけ学園(定員50名)を開設後、利用ニーズに即して重度棟を増築するとともに、入所施設から地域生活への移行を推進するため、グループホームや相談支援事業の受託など、包括的に支援体制を拡充してきました。
○ 精神障害者への対象拡大
知的障害者と同じくして、精神障害者の退院促進・社会復帰(病院から地域へ)を主眼とした精神保健法が制定されたことから、平成7年(1995年)精神障害者授産施設.ワークプラザみやこの開設を皮切りに、平成11年(1999年)には、精神障害者生活訓練施設.援護寮みやこ・地域生活支援センターみやこ(現ウイリー)を開設、精神障害者グループホーム事業などを展開してきました。
○ 老人福祉(介護保険)事業への寄与
地域からの負託により、平成7年(1995年)特別養護老人ホーム.サンホームみやこを開設後、平成9年(1997年)ケアハウスサンホームみやこ、平成19年(2007年)認知症グループホームサンフラワー、平成24年(2012年)には、地域密着型特別養護老人ホーム.サンホームみやこ絆を開設、在宅サービスや居宅介護支援事業など、老人福祉の一翼も担ってきています。
3.令和そして50周年
○ 障害児への対象拡大・地域生活支援機能の強化
岩手県沿岸知的障害児施設組合立.福祉型障害児入所施設はまゆり学園の老朽化に伴う移転新築が地域の深刻課題となったことを受け、令和4年(2022年)障害児者一体型施設.新たな郷わかたけ並びに、地域生活支援拠点つむぎを同時整備、令和5年(2023年)には児童発達支援センターかぐやを事業開始するなど、地域における社会資源の存続と機能強化に尽力しています。
○ 法人創立50周年を迎えて
沿革のとおり、当法人は育成会による市民活動から成り、関係行政とのパートナーシップのもと、多くの方々に支えられてきました。半世紀の道のりには社会や法制度の変遷、東日本大震災や新型コロナウイルス感染症の蔓延など、予期せぬ災害などにも見舞われましたが、利用者・ご家族をはじめ多くの方々に感謝の意を伝えるため、令和6年度から「わかたけ晨(あした)祭」を復活いたしました。
今後も『原点回帰と未来づくり』をスローガンに掲げ、さまざまな取り組みを発信していきます。